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華陽国志全訳について

中林史朗先生の『完訳 華陽国志』が志学社から2023年3月に刊行されるそうです。
お値段が税別4600円、厚さ22mmと比較的お手頃(←何との比較かって話ですが)のようですから、ご興味のある方はそちらをぜひ!

本が出るまで待てない、今すぐ内容を日本語で読みたいという方は「華陽国志訳注稿」が国立国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」を利用すれば手元の端末で閲覧できます。
ただし「個人向けデジタル化資料送信サービス」には利用できる条件や手続きがあります。
下の記事は中林先生の『完訳 華陽国志』が出ることを知らなかった頃に書いた記事ですが、「個人向けデジタル化資料送信サービス」の利用方法が書いてありますので残しておきます。
当ブログでの華陽国志ふんわり和訳は今とりかかっている巻四までで終了といたします。

2023年1月7日 ブログ管理人 居林いばやし里和りか

===以下、以前に書いた記事===

『華陽国志』の全訳(※1)と言われている(※2)「華陽国志訳注稿」の掲載誌は国立国会図書館にありますが、2022年11月2日現在、インターネット公開はされていません。
ネットに全文の和訳が転がってないなら自分で訳してみようかなと思ってこのブログを始めたのですが、巻一を訳し終わったところで一つの事実を知りました。

インターネット「公開」でこそありませんが、「個人向けデジタル化資料送信サービス」を利用すれば「華陽国志訳注稿」は手元の端末で閲覧することができます!
関連記事:国立国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」とは?利用資格や利用方法は
(※1)『華陽国志』は散逸した書物を復元して読んでいるものなので、新たな散逸部分が発見されれば「全訳」の範囲が変わる可能性もあります。
(※2)Wikipedia「華陽国志」の項より。最終閲覧日:2022年11月2日

さて、「華陽国志訳注稿」が手元の端末で読めるのなら私はべつに訳さなくてもいいかなと思ったのですが、閲覧してみたところ「華陽国志訳注稿」の訳は現代語訳ではなく訓読文のような体裁になっておりまして、古文の苦手な私には少々難しく感じました。
ネットに口語訳が転がっているのもいいかもしれないと思い、こちらのブログの拙い訳を続けてみることにしました。
2022年11月2日現在、巻三までアップしております。
できれば十二巻まで訳していきたいと思います(※)。
(拙訳は⇒ここからご覧頂けます)
(※)2023年1月7日追記:中林史朗先生の『完訳 華陽国志』が志学社から2023年3月に刊行されるそうですので、当ブログでの訳は今とりかかっている巻四までで終了といたします。

拙訳でどこらへんにどんなことが書いてあるかを斜め読みで確認していただいて、興味のある箇所を見つけたら 「華陽国志訳注稿」の該当箇所を探して読んでいただくような使い方をしていただけるとよいかなと思います。
当ブログの『華陽国志』の訳には各ページの一番下に訳出範囲の参考文献として『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』の「華陽国志訳注稿」の掲載号が書いてありますので、それを国会図書館の「個人向けデジタル化資料送信サービス」で閲覧していただくのが便利かなと思います。

これまでに「華陽国志訳注稿」の掲載号を確認した分を下に列記しておきます。
「華陽国志訳注稿(4)」が『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』第12号に載っていますので、たぶん(5)は第13号に、(6)は第14号に載っていそうな感じですね……?
「個人向けデジタル化資料送信サービス」で掲載号を探されるのでしたら、こちらの「さっそく利用してみる」に書いた要領で検索窓に「アジア・アフリカ文化研究所研究年報」と入力して検索していただくと『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』がずらーっと出てきます。
第○号という部分が(○)という形で書いてありますので検索結果一覧からお探しの号を見つけていただければと思います。

※当記事は2022年11月2日現在の情報を書いたものです。最新の情報は公式サイト等でご確認下さい。

===記===

「華陽国志人名索引稿」
谷口房男編
『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』第8号 1974年3月
(p.12~p.130、国会図書館のデジタル資料ではp.12は10コマ目)

「華陽国志民族関係語彙索引稿」
谷口房男編
『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』第9号 1975年3月
(p.88~p.106、国会図書館のデジタル資料ではp.88は48コマ目)

「華陽国志訳注稿(1)」(巻一の訳)
船木勝馬編(分担者:飯塚勝重、池田雄一、菊池良輝、谷口房男、山内四郎、渡辺宏)
『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』第9号 1975年3月
(p.25~p.86、国会図書館のデジタル資料ではp.25は16コマ目)

「華陽国志訳注稿(2)」巻二の訳
船木勝馬編(分担者:飯塚勝重、池田雄一、菊池良輝、谷口房男、北條祐勝、山内四郎)
『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』第10号 1976年3月
(p.19~p.71、国会図書館のデジタル資料ではp.19は13コマ目)

「華陽国志訳注稿(3)」巻三の訳
船木勝馬編(分担者:飯塚勝重、池田雄一、菊池良輝、谷口房男、北條祐勝、山内四郎)
『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』第11号 1977年3月
(p.63~p.147、国会図書館のデジタル資料ではp.63は33コマ目)

「華陽国志訳注稿(4)」巻四の訳
船木勝馬編(分担者:飯塚勝重、池田雄一、菊池良輝、谷口房男、北條祐勝、山内四郎)
(『アジア・アフリカ文化研究所研究年報』12号、1978年3月、p.53~p.135、国会図書館のデジタル資料ではp.53は28コマ目)

===以上===