MENU

華陽国志

『華陽国志』巻四「南中志」ふんわり和訳

寧州は晋の泰始六年初に置かれた。蜀の南中諸郡は庲降都督が治めている。南中は昔、夷越の地だったのであろう。滇、濮、句町、夜郎、葉榆、桐師、嶲唐、侯王国は十数。〔あるいは髪を椎髻に結って耕田し集落をなし、あるいは〕編髮、「左衽」で家畜に従って…

『華陽国志』巻三「蜀志」ふんわり和訳

一、蜀が国をなすことは早くも人皇の時代からであり、蜀と同じ園地であった。黃帝にいたり、子の昌意のために蜀山氏の娘を娶り、子の高陽が生まれた。これが帝嚳(ていこく)である。その支族を蜀に封じ、代々侯伯となった。夏、商、周を経て、周の武王が紂を…

『華陽国志』巻二「漢中志」ふんわり和訳

一、漢中郡はもとは庸国【の付属】〔地である。周の匡王二年に巴、秦、楚が庸を滅ぼし、その地を分けて〕〔秦、巴〕に属するようになった。〔六国の時、楚は勢いがあり盛んで、その地を攻略して所有した。後に蜀となった。〕〔長らく係争地であった。〕周の…

『華陽国志』巻一「巴志」ふんわり和訳

一、堯の頃、天をつくほどの洪水があった。鯀は治水を試みたが成果があがらなかった。禹が事業を継ぎ振興させた。河を導き水の通り道を作り、もろもろの川を修復し治めた。天下を経営し、九つの地域があったので九州を設置した。仰いでは征伐を拝命し、俯し…

華陽国志全訳について

中林史朗先生の『完訳 華陽国志』が志学社から2023年3月に刊行されるそうです。 お値段が税別4600円、厚さ22mmと比較的お手頃(←何との比較かって話ですが)のようですから、ご興味のある方はそちらをぜひ!